2022-12-12

毎日がスペシャル★すてきな模様クッキー

模様クッキーを制作するのは、上武明音さん。高校からデザイン科に進学。現在は、都内大学にて空間演出デザインを学ぶ。2021年クリスマス当日、オンラインショップをスタート。

毎日がスペシャルすてきな模様クッキー

「デザインは問題を解決できるんだって!」

高校のデザインの授業で出会ったこの文章が目に耳に入ってきた時、それが嬉しくて、みんなに伝えて回ったという。

見ているだけで幸せになるキラキラなそのクッキー。コーヒーショップを経営するお母様の影響で、幼い頃から、シフォンケーキやクッキーなどのお菓子作りを日常的にお手伝いしていたという上武明音さん。妹さんからは、「クッキーはお姉ちゃんが作るのが一番美味しい。」と言われるほどのお墨付きをもらっているとか!

「ロンドンで活躍するスイーツアーティストの展覧会に行ったりと、はじめはアイシングクッキーを作っていました。元々キラキラしたものが好き。キラキラのアラザンを上に載せる今の形になったのは、友人の大学合格のお祝いで渡したクッキーでした。」

「小学生の時に、クラスで係を決めるじゃないですか。その時の係は、【お誕生日お祝いし隊】笑。自らみんなの誕生日を聞いて、朝の会で歌を歌ったり、黒板に絵やメッセージを書いたりして。お祝い事やプレゼント、クリスマスが大好き。クッキーを作る行為は自分の中で何か特別なことが起こったというよりも、そういうことをするのが好きだったので、今もその延長です。面白いのは、その子のことを思いながら作ると、その子らしく出来上がったり、届くべき人の元にちゃんと届くことです。」

模様クッキー★デザイン

クロアゲハ、オオムラサキ、ウスタビガ、クワコの模様。

「桃山鈴子さんのzine『INSECTS2』という虫の細密画の画集に出会いました。実は虫は得意じゃないんですけど、実際に検索して調べるそれとは全く異なり、色使いやタッチがとても素敵でした。桃山さんにはこう見えているんだと。」

桃山鈴子さんのzine『INSECTS2』

クリスマスクッキー。クリスマスを待ち焦がれていたあの頃に見た夢の中のよう。

「大きいクッキーの上に絵を描くみたいに作りました。クリスマスが大好きで、夏でもクリスマスソングを聴いています。」

よくできましたクッキー。

「子供の頃に貰ったシールをイメージして作りました。これは一歳になる男の子を子育て中のママの元へ。大量ではなくて1枚だけのクッキーは、やっぱりその人の元へ届くんだと感激しました。」

言葉を紡いでいる友人とコラボしたキリンのクッキー。

『きいろいおはなも あかいおはなも どっちもすきだよ』

星のクッキー。

「椅子を作る授業。『トラス構造が強い』という先生が、毎日【三角形・三角形・三角形】と言っていたことがきっかけで、作りました。」

丸い形のクッキーは、1時間ほどで制作。オンライン販売の配送中に割れないように、そして美味しく食べて欲しくて、色々と試行錯誤を繰り返したという。

キラキラを身体の中に

「少し恥ずかしい事を言うんですけど、、」と少しはにかみながらも、

「模様クッキーは『キラキラを食べる』というイメージから始まっています。お気に入りの洋服を着たり、ネイルをして気分が上がったりすることと同じように、キラキラクッキーを食べると身体のなかから元気が湧いてくる。スーパーマリオでいう、レベルアップキノコみたいな存在を目指してます。あのクッキーで、それが全部できるかは分からないけど、そういうのがあるって信じているし、そういう存在になりたいって本当に思っているんです。」

米粉や甜菜糖を使用

ご家族の病気とアレルギー。そのことが、上武さんの食に対する考え方が変化していったきっかけだったという。日本は世界で群を抜いてトップクラスの添加物大国。どんなものがどう身体に影響を与えるのかを少しづつ調べていったそう。

「身体は何を食べるかで作られている。選ぶ力は、自分で知識を持っていないと選択できない。とても怖いことだと思いました。だから、私も作る側として、きちんと学んで選び取って作らないといけないんだと感じています。

食べるってすごい!!潰瘍性大腸炎の弟は、食で本当に改善しました。今ではお菓子やラーメンだって食べています。食べちゃダメって頭で制御されることは逆に苦しくて、食べたいという気持ちが阻害される行為がよくない。結局、『美味しく、楽しく』と食べることが一番大切だと思っています。」

自分で選ぶ

環境問題や健康志向の食事を生活に取り入れるときに指摘される矛盾や求められる0か100。着色料を使用した市販のアラザンがありがたい存在でもあり、今も少しの葛藤があると話をしてくれた。

「抹茶や野菜のパウダーを使って甜菜糖でアラザンを作ってみたりもします。甜菜糖を使うので少し色の出方も違ってくる。それはそれで表現として面白いのですが、作業量や表現したいもののバランスを考えて、今はミックスさせて使っています。

「私は自然派とかナチュラルに寄りたいわけではなく、そことの境界線にアラザンの存在があるんだなと思っています。私が伝えたいことは、『身体にいいものを食べましょう』ではなく、キラキラな模様クッキーを取り入れて『楽しく美味しく食べる』こと。今はこれを私が選んで、アラザンを使っています。このグレーの部分があってもいい。その部分も必要なことなのかもしれません。でも、また何日か後には悩んでいるかも。笑」

模様クッキーとは、空模様、心模様、「様子を表現するのにぴったりだったから。」と話してくれた。その名前通りに、インタビュー中の彼女は、今までの感情の変化を言葉にして表してくれた。このアラザンの問題は、模様クッキーを手にする人達のスペシャルな毎日のため、いつだって心変わりしながら、その時の【最善】にきっと辿り着くのだと強く感じた。

グラフィックデザイン:Mina、企画:上武明音、演出:petri

fiocco/フィオッコ

2022.12.20(Tue)-22(Thu)

CADOROMO space

杉並区高円寺南3-45-9 グラーシアMC号

__________________

fioccoは「蝶々むすびのリボン」という意味の言葉です。

待ち遠しいクリスマス、

贈り物探しやクリスマス準備に

心躍るアイテムを贈る

クリスマスイベント

__________________

※その他イベント詳細は、模様クッキーのインスタグラムをご覧ください。

Interviewee & Photo : Akane Uetake
Interviewer & Artwork : Sonoka Takahashi

Bayuk IGでは、記事に掲載できなかった情報も投稿予定です。また、アートワーク・コラージュオーダー、プレイリスト作成のオーダーも承っております。お気軽にDMかメールにお問い合わせください。

Related Posts