
いつの日からか夢見ていた中央アジア。その中で最も裕福な国・カザフスタン。カザフスタンの前情報は、石油などのエネルギー資源が豊富。カザフスタン人は狼の次にお肉をたくさん食べる。ミドルの帝王・ボクサー、ゲンナジー・ゴロフキンの故郷、ということのみ。内陸国としては最大の、世界でも国土面積9位の広大さと大自然。馬肉や羊肉が名物で、寒い地域なのでサウナがある、とのこと。【中央アジアのスイス】といわれるキルギスへは、バスで国境越えができると知り、今回はカザフスタンとキルギスの旅へと、決めた。
中央アジア:カザフスタン・アルマトイ

韓国・仁川を経由し、旧首都であるアルマトイに深夜に到着。陽が差し込みはじめたホテルの窓から外を眺めると、手に届きそうなほどすぐそこにある雪残る天山山脈とオレンジの色が次第に強くなる朝日が昇る様に、この国でどんな景色が待っているのだろうと、胸が高鳴った。

りんごの里という意味を持つアルマトイ。りんごのオブジェが至ることろにあり、その街を散策して驚いたことは、道にゴミひとつ落ちていない綺麗さ。ヨーロッパでもない東南アジアでもない、旧ソ連の素朴な街並みとモダンさの融合、街と自然の近さ、扱う言語と文字、異文化、イメージギャップの違和感に、旅の醍醐味を味わい始めた。




誰かを想うやさしい気持ち
ロシア正教会であるゼンコフ教会。入り口に貸し出されている布を頭にすっぽり覆い、中へ入ると、荘厳な時と空間に圧倒された。目を奪われるステンドグラス。撮影はできない教会内部は、やはり記録に残さない方が記憶に残る。祈る、願う、信仰心は、誰かを想うやさしい気持ち。それを目の当たりにしたアルマトイの旅の中でも深く心に残る光景だった。


旧ソ連の名残
ソビエト連邦の崩壊後の経済悪化によって、長年ストップしていたカザフスタンの地下鉄建設。2011年に開通したアルマトイの地下鉄は旧ソ連の名残があり、防空壕や核シェルターとしての機能があるため、都営大江戸線もびっくりな深さと、約30円でどこでも行ける便利さ。荷物検査は厳重。

元々ソ連の地下鉄は、市民の宮殿として華かやな装飾であったことから、アルマトイの地下鉄のデザインもその文化を受け継ぐ。それぞれの駅ごとに大理石やステンドグラス、シャンデリア、モザイク画などが多用されている。


中央アジア最大・文化や現代アートを発信するAlmaty Museum of Arts
2025年9月12日に開館されたアルマトイ美術館。アルマトイについて最初に感じた自然と街の近さ。山岳景観と都市のコントラストから着想した建物は、石灰とアルミニウムで構成され、自然界のものと人工物とが重なる美しさを表現されているそう。


草間彌生やリチャード・セラの鉄の彫刻作品が常設展示されるアルマトイ美術館の今回の企画展は、アルマトイ出身であり、カザフスタンとドイツ・ベルリンに拠点を置くマルチメディアアーティスト・Almagul Menlibayeva『I Understand Everything』ミンヒジンかAlmagul Menlibayevaかってくらい、結構作品が気に入ってしまった。絵画、版画、ビデオ、写真、パフォーマンス、テキスタイルなど、幅広い媒体で表現をする彼女のセンス。




私立の美術館でこの価格、驚きの入場料は日本円で約600円。展示品のそばにはソファがたくさん置いてあり、作品についての調べごとや談笑も。価格といい、アートに対するこのラフさはうらやましいところ。

地産地消を目的にしたカフェ・MUNCH box Almaty
滞在したホテルの近くにある、友達の部屋に来たようなゆっくりとした時間が流れる、地元のオーガニック食材を使ったコーヒーショップ。軽食はピザやカルダモンロールが代表的で、クッキーなどのペストリーも充実。


目的のラベンダーコーヒーを注文し、ひと息つこうとしたその瞬間。上からカサカサカサカサと物音が。まさかと上を向くと、鳥籠がそこに。てっきりアンティークのオブジェだと思っていたカゴの中に、いるでないか小鳥さん。そっと席を変えた。


店の隣には、地元ブランドやインディペンデントブランドを支援するアパレル雑貨屋・Beepl Ui Space




中央アジア:キルギス・ビシュケク
旅に出た時、現地の人から日本語でない他の言語で挨拶をされると、日本代表を気取って、日本人であることを必ず主張するようにしている。すると、「こんにちは」と言ってくれるし、日本についても訊いてくれる。キルギスのビシュケクに入った瞬間に感じた日本人崇拝説。日本料理ふる里では、店員さんに。その後のカフェでは、日本語を勉強しているという学生さんとそのご家族に声を掛けられた。どちらも日本人であることを伝えると目を輝かせてくれた。
キルギス人と日本人の顔付き。モンゴロイドのルーツがあり、肉好きなキルギス人はこの地へ残り、魚好きが日本へ渡ったと言われているくらい、確かに似ている。もちろんロシア系の方も多いが、キルギスは本当によく似ていた。顔は一緒だけど、話す言語が違う不思議な感覚。

滞在は4日間。ホテルをチェックインし、飲み物を買おうと小さな商店に入る。その隣に併設予定のカフェ。電気すら通ってなさそうな、なーんもない工事途中のその様子。外で休憩する現場スタッフを見ながら、気長にゆっくりやっているんだろうなと、いつ完成するのだろう、とぼんやりとそんなことを考えていた。
翌々日。一昨日、何にもなかった空間にお店が出現。店内は客で溢れかえり、オープンを待ち侘びたローカルで大盛況。誰かを餌食におさかなに、『コンフィデンスマンJP』の如く、役者やエキストラ、撮影のセットに思えて仕方がなかった、もぬけの殻の逆、逆もぬけの殻状態。驚いた!


乳白色で上品な甘味、バターのようなクリーミな濃厚さ。日本では大変貴重な白ハチミツをお土産に、とても喜ばれた。商売上手となったハニーショップお隣のクレープ屋さん。甘い蜂蜜欲も満たされホテルまで帰っていると、二匹の野犬に吠えられ、雑貨店の猫に癒され『やっぱり猫が好き』となったビシュケク。子供の頃の記憶から、咄嗟に走ってはいけない、という本能が備わってた。





30年前に大切な人を失い、たったひとりで作り続けたアート
キルギスで活動するアーティストのギャラリー兼ご自宅にお邪魔した。建物ごと彼のアート。本人はピースフルでエコノミックなお人柄。週に何度か開放しているそこに入れるのは、破壊的、暴力的じゃない人。

まずは、家の中に建てたピラミッドの中で瞑想。「7分経ったらドアを開けるね〜リラックス〜」とな。頭の中万年考え事の脳みそ。こんな状況でリラックスも何もないので、閉じられた瞬間に生きて帰れるかながよぎるもドアの開く光とともに、希望見える。

家中の作品を全て説明した後に、最後はリビングに移動し、わんこそばならぬわんこチョコレートケーキを振舞われた。エンドレスにお皿にホイ。でも、ゴンザレスさんからも上出遼平さんからも、出されたものは美味しくいただく姿勢を見せることが距離を縮める秘訣、と教育されたので、いただきながら片手でタクシー呼んで、お椀の蓋を強制的に閉じて帰還。サービス精神がものすごくて優しい人だった。



作品は、とんでもないパワー。晴れていたら屋上からは裏の丘がもっときれいに見えたんだろうな、とクレイジージャーニーした気になれた、そんなビシュケク。

帰国のため、バスで数時間かけて来た道のりを、帰りは50分間のフライト。キルギスからカザフスタンへ飛行機でひとっ飛び。キルギスへは、バスで陸路入国していたので、なんかあった?風で吹っ飛んだ?となったビシュケクのマナス国際空港、初見。
文化センターやホールのような小さな規模の国際空港。旅の最後にこの衝撃的な空港を見て、ああ、私はこの国にいたんだねえ、となった瞬間だった。ビシュケクの街ではツーリストもほとんど遭わず、日本人皆無。未知だったキルギスで、外国人の私は少し張り詰めた部分もあったので、カザフスタン・アルマトイの空港はもちろん、最終経由先の韓国に着いた時には、もう日本国内かのような安堵感であった。

中央アジアは韓国の歴史や政治も深く関係し、アルマトイのスーパーやマーケットにはキムチが必ず売られているほど、韓国にルーツのある方が多く住んでいるらしい。韓国からカザフスタンへの直行便もあるためか一人旅の韓国人が多い。今年の春予定していた、成田空港からエアアスタナの直行便の運航計画が延期。もし実施すれば、今後日本と中央アジアの国との距離がグッと近くなる予感。


羊飼いのあの子
椅子から飛んじゃうくらいの悪い道で道中爆音でクラブ化させる陽キャなあの子
海外あるある運転荒め暴走ドライバー
鈴木亮平似の山小屋のあの人
この 草原を駆け回る馬や羊を見て その光景をもう一生見ることができないかもとそれくらいに特別だと思うわたし とそれが生活のなかに 当たり前にある彼ら
帰国してすぐに 自転車に乗って、馴染みのお店で親子丼を食べて、いつものおじさんからコーヒー豆を買って毎度!と挨拶をされた。そこに住んでいる人々の生活があるように、私にも生まれ育ったこの国と住んでいるこの街での私の穏やかな生活がある。
この旅で会ったみんなと わたしたちの すべての日々が これからも 愛おしく 美しいものとなりますように。


(まだまだ続く旅のお話は、またいつか)

昔の好きなテレビドラマ
きらきらひかる(1998年)
監察医を題材にした、毎話心温まるエピソードで、レストランでの掛け合いのシーンも大好き。法医学という言葉を知った、ドラマ。法医学と解剖学のセクションのあるタイ・バンコクのシリラート医学博物館へ行ったほど。日本では絶対に見ることができない衝撃的な数々が。
忘れられない思い出の味
おばあちゃんの好きだった31のキャラメルリボンとメロンソーダ
動物との思い出
当時、近所では動物を飼っているお家が多く、近所のペットはみんなの友達、みんなの家族だったので、遊ぶ友達がいない日は、一人で外に出て一緒に戯れる。アパートの階段の下に必ず寝ているお花屋の黒猫・モモちゃん。インコのピーちゃん。ヨークシャテリアのエリィちゃん。飼い主の上品なおばさんにそっくりなプードルのルルちゃん。その中でも特に覚えているのは、目の前で交通事故に遭い、バスに跳ねられ亡くなってしまったコロ。低学年の私には衝撃的な出来事でした。動物がまわりにたくさんいてくれた日常は、生き物に優しく、という感情が芽生えた愛な時間でした。
一番古い記憶
姉が幼稚園に見送った後、「そのかちゃんも来年も幼稚園に行くんだよ。」と言われながら、お家の前で母に抱っこされているその光景。今でも鮮明に覚えている一番古い記憶。
ファッションシーンから平成を振り返る
学生の頃は雑誌『mini』が愛読書。ガールズストリート黄金時代の今宿麻美さん、森下璃子さん、花楓さん。今宿さんとスタイリスト・岡本純子さんの連載『おしゃれ番長』が毎回楽しみで、そこでブランドのお勉強。モデルや企画内容はもちろん、スタイリスト、ヘアメイク、カメラマン、企画、ライター等の担当者を見るのも習慣に。雑誌を見て行った代官山ミルクフェド。PORTERのタンカーを少しづつ集め、あれから何十年も使っていますが修理することもなく、今でも旅に大活躍。

POP UP EVENT 開催!

【2026年10月24日(土)25(日)】
会場:match
東京都目黒区祐天寺1-31-12-AA
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本日9月16日に5周年を迎えました。
今までの感謝の気持ちを直接お伝えできればと、
Bayuk_zineでは初となるイベントをこの秋、開催させていただきます。
詳細は10月にSNSにて投稿します!
ジュエリーブランド・puytooさんと一緒に会場でお待ちしております。
Bayuk_zine 髙橋 苑果






