2021-09-16

生理のおはなし

PMS、生理痛、排卵痛。

一ヶ月通してみると、体調が万全って日の方が少ないですよね。昔に比べて、現代人は約8倍以上も生理が増えているそうです。初潮を迎える年齢が早くなり、閉経の年齢も上がっているうえ、出産する数が少くなったことが原因と言われていて、もちろん昔は昔で、今みたいに生理に関する情報や商品も少なかったので、大変さは比較することは出来ませんが、生理に関して、私たち、頑張っていますよね。

ナプキンを購入すると、紙袋に包もうとするあの気まずそうにされる時間も嫌で、過剰包装も断るし、物をストックするのが苦手なので、うっかりしていて買っていないのにもう来た、なんてこともあったり。少しでも快適に過ごしたいし、ゴミも減らしたい。

そんな中、ずっと気になっていた吸水ショーツを購入しました。日本の代表するブランドを購入し、履き比べをレビューしたので、ぜひ参考にしてみてください。

結論は、どちらもとても良いので、使い分けや、購入を迷っている方に読んで頂きたいです。どちらもフルサイズを使用しています。憂鬱な生理が、本当に快適になったので、おすすめです。(経血量は、個人差があるので、あくまでも、参考に。)

Nagi 

  • ナイロン、ポリエステル使用なので、水着を履いている感覚。さらに梅雨や夏の時期、運動をするときに速乾性があるので、洗濯もしやすい。
  • シルエットがキレイ。
  • カラーバリエーションが豊富。
  • 簡易包装を選択出来る。
  • 複数点購入する際に、割引特典がある。
  • 「生理の貧困」の課題に対する活動をしている。22歳以下の全ての方を対象に、ショーツ1枚につき500円の割引適用。
  • SNSの発信力と消費者の意見に対して、商品のアップデートが早い。
  • クロッチ部分が柔らかい肌触り。
  • スポーツタイプのNagi SPORTSが発売。
  • 身体からのサインに気付ける様に、クロッチがグレー色が発売。

  • 化学繊維使用

※化学繊維使用による環境破壊などの今後の課題点もしっかりあげている。

Rinē

  • 自然に返るテンセル95%使用で身体と地球に優しい。普段の下着っぽく過ごせる。
  • ナプキン11枚分の吸収力。
  • フロント部に縫い目がないので、見た目もスッキリしている。
  • シンプルでスタイリッシュ。
  • 同素材のブラレットも販売されていて、生理でも上下同じもので揃えられる。
  • マミーブラは、母乳漏れも吸水する役割がある。
  • 複数枚購入しやすい価格帯。
  • 鼠蹊部の圧迫感が一切ない。
  • ジュニアサイズがある。
  • カラーバリエーションが増えた。

△ 

  • クロッチ部分が黒い。血液の汚れが目に見える方がいい。

吸水ショーツの使い分けと感想


・汗も吸水してくれるから、運動する際に快適。生理じゃなくてもジム用に手に取ってしまう。 運動には速乾性のあるNagiがおすすめ。

・テンセルが優しい肌触りなので、生理中も普段の下着っぽさを感じたい方はRinēがおすすめ。冷えが気にならない素材。

・就寝時に漏れの不安がある方には、特におすすめ。夜用のナプキンよりも、腰までカバーしてくれる部分が広いので、伝漏れにも安心。どちらのブランドもカバー部分は深め。

・多い日にはすぐ履き替えられるような環境が大切なので、初めてでも、2日目から使いたい方は、家でゆっくりできる休日から試してみて欲しい。
 

・生理になるかならないかの時期にいい。おしるしが来たあとナプキンつけたのになかなか本格的に始まらなくてナプキンを無駄にすることが多く、ゴミも余計に出してしまう。

・数ヶ月使っていくうちに、多い日の血液の匂いが取れにくくなっているので、つけ置きは大切。クロッチ部分が黒であるために、生理が来たかが分かりにくいこと、汚れの落ち具合が分かりにくいので、血液の汚れが目で見えるベージュが希望。 

・4日目以降からはもう完全に快適で、生理が早く終わった気になる。

・数ヶ月使って感じたことは、トイレに入った時に経血を多く出せるようになってくる。

・旅行時にいい。なるかならないかの時期に愛用のナプキン丸ごと持参するのも荷物だし、長いフライト、飛行機の中でも急になっても履いていれば安心。

 
・いつか使うかもしれない尿漏れパッドや介護用、医療用おむつの代替えなども可能性はありそう。お年寄りだって、病と闘っている人だって、スタイリッシュでカラフルで快適なものを使ったら気分まで変わってくると思う。ペット用の生理おむつにも良さそう! 災害時用の荷物に入れておいてもいい。 

・素材で検討し、腹部の温かさを感じるRinēを追加購入した。締め付けのないところがいい。

・Nagiは、商品も企業理念も素晴らしくて、フィット感や速乾性で、Nagiを手に取ってしまうので、次回はNagiを購入予定。


Q&A

Q1 量が多いので、本当に漏れないで過ごせるのか?就寝時も使用可能か。 

A. Nagi・・・就寝時も漏れない。Nagiは部分はクロッチの縁が黒いので血が見えないようになっているのと、直接触れる部分は漏れないように特許出願中の独自の縫い方(くるみ縫い)をしているそう。 

Rinē・・・就寝時も漏れない。内側の縁の部分は血で染まってしまうので、新品の下着を汚してしまった残念感はあったが、洗濯して落ちる。 多い日の長時間のサイクリングでは横漏れてしまったが、普通に自転車を漕ぐ分には問題なし。

Q2 経血は水分だけじゃないから、本当にそれも吸水してくれるのか? 

A. 思いの他、全て吸収してくれる。(大きなレバー状経血はナプキン同様吸収しない。) 

Nagi・・・フルタイプは、吸水量最大105㎖でナプキン10枚分 

Rinē・・・フルタイプは、吸水量最大110㎖でナプキン11枚分 

Q3 トイレへ行ってナプキンのように交換出来ないので、リフレッシュ出来るのか?使用後のひんやり感など不快ではないのか? 

A. どちらもひやっと感はさほど感じない。 
さすがに多い日は吸水している重みがあったり、紙で触れると付くくらいはあるが、水に濡れた水着を履くような嫌な感じはない。速乾性はある。 

Q4 洗濯方法 

A. どちらも約20分間つけ置きからの洗濯機使用可能。お風呂に入る際に、お風呂場で血液がなくなるまで優しく押し洗いして、つけ置き。お風呂から出る際、ネットに入れて、洗濯機で洗うだけで十分。お手入れが楽。
 

Next

EmilyweekのRESETシリーズ。上の2つのブランドのフルタイプに比べて、1/10の吸収力。生理の終わりかけにも良さそう。 上下バラバラに着てファッション感覚で楽しめる。

4周年を迎え、ブランドのコンセプトを一新するようで、商品も増えるとか。

Hogaraは、繊維会社で働く、繊維を知り尽くしたプロの女性によって企画されたブランド。企画から縫製までを全て日本で行うというこだわり。オーガニックコットンを使用し、洗剤も販売している。ビタミンカラーが豊富で全て植物やお花の名前が付いているので、商品に花言葉がある。

良いと思った点は、リサイクルポリエステルを使用した付属するポーチがそのまま洗濯ネットとして使えること。とても便利。国際NGOプラン・インターナショナル『Because I am a Girl』にショーツ1枚につき10円を寄付している。

今注目している韓国のセクシャルヘルスケアブランドEVE。

吸水ショーツだけでなく、月経カップも。韓国では、性に対しての問題がタブーとされていたが、その意識が、ここ数年でかなり変わっていったのは、2016年の江南通り魔殺人事件。女性蔑視する犯人によるこの事件をきっかけに、声をあげる韓国人女性も多く、文学、楽曲、ジェンダー、それらに対して、どんどんと進んでいる印象がある。

アジア人のサイズに合わせた月経カップということなので、とても扱いやすそう。

変わり種としては、プラスティックを使わないトイレに流せる妊娠検査薬。妊娠を望む人は、毎月使う検査薬も、近年はプラスティック製やデジタルなんてのも多いそうで、少しでも環境のことを考えると、これはとてもいい。

Lolaはヒーターパッチ。天然成分というのは、本当に安心。温めることで子宮の痙攣も抑えてくれる効果が。

植物療法士である森田敦子さんが立ち上げた植物バイオメソドロジーブランドWaphyto。スキンケアやヘアケア、インナーケア商品などの充実したラインナップにも、デリケートケア商品も多数。

また、日本の企業・オイテル株式会社は、OiTrというサービスを今年8月から開始したそう。毎月生理が来ることへの経済的負担やジェンダーギャップを埋めるため、個室トイレにディスペンサーを設置し、広告動画の収益によって、無料でナプキンを提供。本当に困っている方にきちんとナプキンが行き渡るように、アプリによる時間・枚数制限をし、無料でナプキンを使用できる社会を目指しているそうだ。

現在は豊島区役所、中野区役所や横浜市役所、ららぽーと富士見、東京音楽大学などに設置し、2021年には1000台の設置を目指している。

今は世界中からネット購入ができ、いろんな国から商品を試すのには良さそうなので、また試したものをレビューします。

最後に

そして、もし今年に入って検診を受けていなかったり、まだ予約をしていない方がいたら、このページを閉じた後、ぜひ検診の予約を検討してみて下さい。もちろん、検診をしている方が大多数であるかと思うので、わざわざ私が呼びかけることでもないのですが、昨年はコロナのことで、スキップしてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

子宮頸がん検査は受けたことがある方は多いかと思います。その際に、一緒にエコーで診てもらうことをおすすめします!必要であれば、子宮体癌検査もやってみるといいかもしれません。

最近は、この子宮体癌も30代からは増えているそうです。特に、ストレスの多い現代人、出産を経験していない方、または閉経を迎えた方は、グッと確率が上がっていると聞きます。膣内で検査する子宮頸癌と違って、子宮内まで器具を入れるので、やはり痛みや多少の出血は伴う可能性が多いのですが(先生の腕と感じ方には個人差はあります)、早期発見では生存率が高い癌だそうです。

悪性の病気でなくても、子宮内膜が厚くなってしまう病気、子宮筋腫、ポリープなどが見つかることもあります。ポリープは、たった何ミリであっても、小さな子宮にあれば異物であり、生理痛やレバー経血の原因にもなってしまいます。

生理が順調であっても、不正出血や痛みがなくても、半年、一年に一度、まずはエコーによる受診をしてみましょう。

Text & Edit : Sonoka Takahashi

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